| さて、今回エンジンブローの可能性があるにもかかわらず何故かどこにも記述がないエンジンチェーンテンショナーについてレポート致します。
|
|
数日前慣らし運転を行うため高速道路を4000rpm以下に抑えて走っていたときのことです。突如エンジンから異音、すぐさま高速を降りローダーを呼んで自宅まで帰りました。眠れぬ一夜を過ごし、次の日確認のためエンジンを始動し、はじめは異音と共にアイドルしていたエンジンですが再始動しようとしたところセルが回りません。クランクが回らないためタペットカバーを外し後ろバンクのカムを外してどちらのバンクがスタックしているのか調べることに。
|
| そこでカムを抜くためにチェーンテンショナーを緩めたところ、「バチン!」という音とともにチェーンテンショナーが伸びました。カムを外し、リアバンクのチェーンをフリーにしたところクランクはすんなり回りました。問題箇所がリアバンクには間違いがないのでトップを出してもう一度リアバンクを組み直しました。特に問題なくクランクが回ります。???
考えられる原因はチェーンが緩みすぎてギアに噛んだからなのか? |
| そこで今までの状況をふまえ、パーツリスト、サービスマニュアルを読みました。そこで246のサービスマニュアル(206用は入手できませんでした)のチェーンの張り方の項をみますと・・・ |
|
>ロックナットをゆるめてクランクを2回転その後ロックナットを締める。
>再びクランクを2回転回し、タイミングに狂いがないか確認する
|
|
温間冷間については指定ありませんでした。この調整方法と、構造、そして分解時にチェーンテンショナーが縮んでいたことを考えると・・・・テンショナーの締め付けトルクが少なかったのか??? |
| そこで246のパーツリストの方を見れば・・・なんと! もしもの際テンショナーが戻ってこないようにテンショナーのストッパーが追加されてるじゃあーりませんか!!!なるほど、欠陥部品だったわけです。246の整備解説書2冊、206のパーツリスト、246のパーツリスト、206のオーナーズマニュアル、246のオーナーズマニュアルをそれぞれ見比べますと、唯一246のパーツリストだけチェーンテンショナー戻り防止のナットが着いております(ちなみに246のオーナーズマニュアルは初期型)。ということは、知らないところで相当数私と同様のトラブルが出たと言うことでしょう。私の場合は被害は最小限ですが、最悪の場合チェーン切れバルブヒット等々エンジンブローの可能性があります。 |
| さて、ここで皆さんが誤解なさっている点があります。このチェーンテンショナーの戻り防止の追加ストッパーをチェーンテンショナーの張り調整の機構ではありません。私がトラぶったとき親切なOLFの方々から色々とアドバイスを頂いたのですが、その中に「チェーンを張りすぎ・・・」と云う内容の言葉が何度か出てきました。dinoのテンショナーは先ほどサービスマニュアルから引用したように張りはスプリングのみで調整します。注:純正サービスマニュアルには対策後のテンショナーゆるみ防止ナットについては記載されておりません。(私が持っている2冊ともそうでした) |
しかしこのストッパーがが2TGなどのエンジンに見られるように完全手動調整の機構に見えてしまいます。みなさん、くれぐれも追加ストッパーのボルトを回してチェーンを張らないでください。正規の手順を踏んだあと、手で追加ストッパーのボルトを回してボルトの先がチェーンテンショナーのお尻に当たったところで追加ストッパーをロックしてください。
そしてチェーンテンショナーに緩み防止のナットが付いていない人は、すぐさま部品を購入するか、または加工することを強くお勧めします。 |
| 私自身、こういう事例は初めてなのでもしかすると、ほとんどの車は対策済みなのかも知れません。しかし私のエンジンは私がOHする以前に最低3回はOHされています。(ピストンOSより推定)前回のOHはアメリカ西海岸で有名なショップだそうです。そのようなショップでOHしたものでも対策部品が組み込まれなかったのは、やはりみんな気が付いていないのでしょうか。 |
| きっとこれが原因でブローしてるにもかかわらず、原因はチェーンやチェーンテンショナーの不良のせいになってるのかなと思います。だから世界的にチェーンテンショナーが欠品なのかも知れません。何はともあれ30年越しでようやく彼女に私自作の見栄えの悪い対策部品が着きました。 |
| 実はF系のショップは出し惜しみや知ったかぶりが多いので、僕も秘密にしようと思ったけれど、やすさんのページはエンジンを積むときに何度も参考にさせて頂きましたし、ここで僕が黙っているのも卑怯かなと思いレポートさせて頂きました(笑)。おかげでこれから見る全てのdinoの第一チェックポイントが出来ちゃいました。 |

これが加工部品です。 テンショナーカバーの後ろに穴を開けナットを溶接ボルトを差し込みダブルナットで固定しています。黒いシール材は溶接のスからオイル漏れを防止するためです。 |